FarmEye

CASE STUDY

導入事例

高精度なほ場画像による“気づき”を提供することで、
お客様が抱える課題を解決します。

CASE STUDY 01リモートセンシングの継続運用で、
コシヒカリの収量・品質アップに期待

千葉県 木更津市
農事組合法人上望陀 代表理事 中川 一男様
経営規模:51ha リモートセンシング対象規模:36ha

先進技術のリモートセンシングを導入した、地域農業をリードする歴史ある農事組合法人

水稲の栽培が盛んな千葉県木更津市の中央部にある農事組合法人上望陀。その歴史は1987年にまでさかのぼり、現在は機械の共同利用や作業受託、耕畜連携による土づくりなど生産から販売までを一丸となって行っている。2007年には「農地・水・環境保全向上対策」の先進的営農活動を行い、地区の全ほ場で統一した肥料・防除管理を実施。また、2011年からは水稲の全ほ場で「ちばエコ農産物」の認証を得た栽培を行っている。

そんな農事組合法人上望陀がファームアイのリモートセンシングを開始したのは2015年で、今年で4回目の実施となる。今回は、代表理事である中川一男氏に、リモートセンシングの導入のきっかけや今後の展望についてお話をうかがった。

高精度なほ場画像を見て鳥肌が立った!毎年のように変わる土壌品質を把握したい

長年農業に携わり、豊富な経験をお持ちの中川氏にリモートセンシングを導入されたきっかけをうかがった。「ここの土地は20年以上かけて土地改良してきたので、土壌記録を残したいと思っていました。ドローンで撮影することで手軽に詳細な情報が手に入ります。今まで3回実施しましたが、最初にレポートを見た時は、鳥肌が立ちましたよ」と当時の興奮を伝えてくださった。

さらに「リモートセンシングを行っている対象は、36ha ですが、私達のほ場がこんな風になっているとは思いもしませんでした。今まで経験や勘で判断していたことが、はっきりとした数値でわかります。私たちのほ場は土の入れ替えをしているので、毎年土壌品質の傾向が変わってくるんです。ですから、土壌記録は客観的に土壌の状態を把握するためにとても重要なのです。」リモートセンシングによる土壌記録が、水稲栽培に必要不可欠な存在であると実感されているようだ。

個人消費から業務用に推移する稲作経営。
リモートセンシングによる高効率化に期待

農事組合法人上望陀の経営規模は全体で48 町歩で、今年は福島の五百川(1町8反2畝)、あきたこまち(6反)、ひとめぼれ(18町8反2畝)、コシヒカリ(18町7反)、加工米の峰の雪もち(2町2反)などを栽培している。「栽培品種は年ごとで若干違うのですが、今の稲作は個人消費から業務用に移っています。そのため契約栽培のひとめぼれが増えていますね。品質はコシヒカリと遜色ありません。ちょっと堅いですが、弁当などに適しているんです」。米づくりをする上でご苦労されている点についてうかがうと「五百川は3か月で収穫できる品種なので、他の品種より1か月早く、7月24、25日頃に稲刈りをします。これは8月1日から新米として売り出したいという要望に応えるためですが、苦労する点も多いですね。あと、パッチワークのように細分化されたほ場なので、品質と収量にバラつきが出てしまうんです。そこそこでも反収で8俵。これをもう少し上げるためにも、リモートセンシングによる見える化が必要だと思っています。経験や勘だけではできないことを補ってくれると思います」。経験豊富な中川氏にとっても、客観的なデータを提供するリモートセンシングは、具体的な対策を考える上でとても大切なものであることがわかる。

写真:今までのほ場管理はホワイトボードで手書き。これからはリモートセンシングによる画像データによりパソコン上で管理ができる。

センシング結果でほ場に潜む問題が明らかに。スピーディで的確な判断が可能になる

ここで農事組合法人上望陀のリモートセンシング結果レポートを見てみよう。例えば、NDVI(葉色)マップで上望陀32 の部分はオレンジと赤の色が多いので、生育の状態が良いことがわかる。逆に青色が多い場所は、肥料が足りない場所なので、重点的に追肥を行えば改善できるという対策が立てられる。結果レポートをご覧になった中川氏は「これは一目瞭然ですね。肥料制限しているのになぜこのような結果になるのか?解明するために非常に有効ですね。今までは生育が悪いと、全体的に肥料を撒いていました。リモートセンシングを活用すれば、必要な所にだけ追肥すればいいので、3M(ムリ、ムダ、ムラ)をなくすことができ、収量アップが見込めます」。また、中川氏は上望陀11の青い部分に注目された。「基本的に毎年土壌改善を行っていて、土を外から補充しています。でも上望陀11には業者にコンクリートの瓦礫片が混在する土を入れられてしまったんです。その悪い土の影響を葉色画像が明確に示してくれていますね。処方として、大量に堆肥を施肥して土壌の改善を進めました。今年はその効果をリモートセンシング画像で見て、物理的な改善のための作業機や土壌診断はヤンマーさんと相談をしたいと思っています」。高精度のほ場画像をご覧になった中川氏は、ほ場に潜む問題に気づき、ピンポイントで無駄のない対策を考えられていた。今後は、ヤンマーのスマートアシストリモートで、撮影画像をパソコンで見ることができる。データで蓄積されるので、経年変化を確認したり、メール送信や出力紙による確認もできるので、より現場で活用しやすいサービスになる予定だ。

高精度の土壌記録は、稲作の未来予想図になる

最後に今年のリモートセンシングの運用についてうかがってみた。「実は昨年に可変施肥をやりたかったのですが、相談するのがちょっと急でした。今年はお願いすることに決めました。撮影範囲は、全ほ場を対象にするのではなく、今年もコシヒカリを重点的に対策します。こういった判断ができるのもリモートセンシングのおかげだと思います。このサービスは日本の農家に広く普及するでしょう。例えば、若い農家に説明する時に非常に便利だと思います。勘は伝えにくいですが、客観的なデータを元にすれば伝えやすいですから」。

中川氏は今年の運用について前向きに考えながら、リモートセンシングの市販化にも期待されていた。「今の稲作は、とても厳しい時代であることは承知していますが、日本の国土にとって水田はとても大切だと思います。水田を利用してトウモロコシを栽培していますが、土壌の水分量が違うので、味が全然違います。今日は夢のある話をすることができました。この美しい水田を守るために、まだまだがんばりますよ。」と若々しい笑顔で今後の展望を語ってくれた。

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